缶ストーブSEとケシュア キャンプウッドストーブの比較

たき火

田中分金属のtab.缶ストーブSEとデカトロンのQUECHUA(ケシュア)キャンプウッドストーブとを比べてみました。

缶ストーブSEとケシュア キャンプウッドストーブの共通点

全く別のものを2つ並べても比較になりませんので、比較する前提としての共通点が必要です。

この二つのどのあたりが共通かというと「横からも上からも燃料が投入できる小型軽量のたき火台」であるという点です。

缶ストーブSEについて

缶ストーブSEについては、製品の公式サイトを見るのが一番です。

100%本当にここに書いてあるとおりです。

ケシュア キャンプウッドストーブについて

製品の公式サイトの他に、過去の記事も参照してください。

缶ストーブSEとキャンプウッドストーブの比較

両製品についてご理解いただいたところで、比較を始めます。なお、主観的な項目については、あくまで個人の感想です。

価格や大きさ、重さ

両製品の価格や大きさ、重さは以下のとおり(メーカーサイトおよび通販サイトの製品情報より)です。

製品名缶ストーブSE(別売のワイドグリルSEとスリムバッグ含む)ケシュア キャンプウッドストーブ
税込価格総額:11,990円
本体:5,940円
ワイドグリルSE:1,870円
tab.スリムバッグ:4,180円
9,900円
寸法本体:直径196mm×高さ276mm
ワイドグリルSE:頂径260mm 底径202mm 高さ60mm
スリムバッグ:開口直径260mm 高さ650mm
直径(上部:135mm / 下部:190mm) 高さ245mm
収納サイズ:200×200×250mm
重量2,255g
本体:1,200g
ワイドグリルSE:355g
スリムバッグ:700g
1,580g
本体:1,380g
ハンドル:50g
ケース:150g
材質本体:アルミメッキ鋼板、ステンレス
ワイドグリルSE:アルミメッキ鋼板
スリムバッグ:生地/デニム(内面コーティング)、ベルト・ジョイント/ポリプロピレン
本外:100% ステンレススチール 304
ケース:発泡ポリエチレン20% ポリエステル80%
両製品の価格や大きさ、重さ

単品の価格だけみると缶ストーブSEの方が安いですが、思わず焼肉用のワイドグリルSEとスリムバッグも買ってしまうのはほぼ必然なので、総額にすると大差ないです。

収納サイズはこんな感じです。

収納サイズ比較

キャンプウッドストーブの方がコンパクトになりますが、逆に缶ストーブSEの大きさになるとリュック等に入れるのではなく別に持ち運ぶ感じになるので、収納スペースを気にする必要はなくなるかもしれません。

本体のサイズと外観の比較はこんな感じです。

本体サイズ比較

サイズ感は意外と似てます。一番太いところの直径は200mmより少し小さい感じです。

両方ともパーツの一部は外せるものの本体を畳めるわけではないので、だいたいこの大きさのものを運ぶことになります。

質感的には、キャンプウッドストーブが全てステンレス、缶ストーブSEはアルミメッキ鋼板で一部ステンレスなので、キャンプウッドストーブの方が良いかと思いますが、缶ストーブSEは「缶」の質感を楽しむべきものでしょうから、これはこれで良いと思います。

缶ストーブSEでの調理

ご飯を炊いて焼肉を食べるために炭火の準備をします。

文化たきつけの上に前回のキャンプで使用したオガ備長炭の消し炭をのせて点火します。

炭に火がついたら、追加の炭を入れてしばらく放置します。

炭全体に火がまわったご飯を炊きます。

薪投入口と吸気口の二つで火力がコントロールできるところが良いです。

ご飯が炊けたところで、フタを外してワイドグリルSEに載せ替えて網を熱します。

ワイドグリルSEは缶ストーブSEの上にただ載せるだけですが、不思議なくらいフィットする(純正品なので不思議がないと言われればそうですけど)のでずれる心配はほぼありません。

ご飯を蒸らし終わった頃には網も熱されていますので、肉を焼きます。

たっぷりの炭で、ちょうど良い遠火で焼肉を楽しむことができます。

焼き始めて気付きましたが、これは七輪で焼肉を焼くのとほぼ同じ形状です。うちのたき火台で最も焼肉に向いていました。

キャンプウッドストーブで焼肉はどうかというと、試したことはありませんが、以下の理由からあまり向いていないと思います。

  • 上の開口部が直径8cm位しかないので肉を焼くスペースが狭い
  • 下に向かって広がる形状なので本体の外側に脂の汚れが付きやすい
  • 本体が分解できないので、内部についた脂の片付けが大変

試したことがない=焼肉を焼こうと思うこと自体ないとも言えます。

薪を連続で燃やす

翌日に帰るので薪を使い切りたかったのですが、その晩は少しだけ風が強めで、ピコグリル398に薪を平置きすると薪はすぐに消費できるものの火の粉が飛んだときに困るなぁと思い、缶ストーブSEとキャンプウッドストーブとで薪を燃やしきることにしました。

風情が乏しい感じですが、二つを並べて、どんどん燃やしてみます。

燃焼対決

燃料供給口と本体上部の両方から薪を1本ずつ入れて、垂直方向に2本の薪の距離を調整しながら燃やします。

最初は甲乙つけがたい感じでしたが、

キャンプウッドストーブ内に熾が溜まって燃やしきれなくなりました。

大食い対決で言うと、お腹いっぱいでもう入らないみたいな?

一方の缶ストーブSEは、その後も薪を燃やし続けます。

開口部が広いので薪を複数本入れてもよく燃えます。燃焼室の底の穴も大きい(目の大きな網)ので、熾が溜まって空気の供給が減ることもなく、ただただ燃え続けます。

キャンプウッドストーブにたまった熾を処分するために、ソロストーブ タイタンも参加させます。

二次燃焼の炎がきれいです。

この状態で小ぶりな薪を入れるとすぐに燃えます。

三つのたき火台を使用して、どうにか薪を使い切ることができました。

終わったときには「やっと眠れる….」という思いで一杯でした。

缶ストーブSEの吸気口について

缶ストーブSEの下部についている吸気口は何気にすごいです。これを全閉にすると炭火を長時間残して種火にすることができます。(毎回火起こしすること自体を楽しみにしている人には、特に意味はないと思いますが。)

吸気量を調節できると、火力を燃料の量以外でコントロールすることができるので、便利ですし、何かと楽しめます。

まとめ

缶ストーブSEとキャンプウッドストーブはそれぞれの持ち味がありますが、わたしの主観でまとめるとこんな感じです。(あくまで個人の感想がメインです。)

製品名缶ストーブSEキャンプウッドストーブ
ぱっと見の印象ワイルドなんかおしゃれ
大きさ大きめ少し小さめ(小さくはない)
メンテナンス性分解して洗えるほとんど分解できないが洗える
焼肉向いている
(焼肉を焼くためにあると言っても良いレベル)
向いていない
燃焼室の大きさ大きい(特に開口部が広い)少し小さい(特に開口部が狭め)
二次燃焼用空気口の有無なし(二次燃焼はする)開口部付近に丸い穴がある

わたし的には、焼肉をせずにのんびりと少量の薪を燃やすならキャンプウッドストーブ、荷物が一つ増えても良くて、焼肉を楽しみつつ、いろいろなものをたくさん燃やしたい時には缶ストーブSEを持っていくと思います。(荷物を減らす必要があるときは火消し壺の中に入れられるソロストーブかな?)

以上です。

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